楽曲制作・カラオケ制作のStudio Tonewillです!
前回の投稿で、楽器のリアリティを知ることがアレンジでは大切というお話をしました。
私の専門はキーボード/シンセサイザーですが、ギターを頑張った経験もございます。
その昔、大手レコード会社で楽曲のコンペ出しをしていました。
『コンペ出し』とはコンペティション=競争に出す楽曲の制作で、自分の楽曲がその会社のアーティストさんに使ってもらえるように売り込んでくわけですが、作った楽曲をプロデューサーさんの元にもっていって、ダメ出しされたらまた何曲も作ってもっていく。
その繰り返しです。
基本的に審査されるのは楽曲=メロディなんですが、完成形の見えるアレンジをしてあったほうが通りやすいということで、それなりの聞き映えのあるアレンジをしていないといけません。
当時から打ち込みでオケを作っていた私としてそこでネックになるのがギターでした。
その当時は今ほど優れたプラグイン音源がなく、ギターは生で弾いて録音するのが当たり前の時代です。
一番重宝される人材は『打ち込みのできるギタリスト』でした。
これは私もギターを弾けるようにならねばと思い、知人から譲り受けたエレキギターはあったので、それでギターの練習をしました。
しかしやっぱり人には向き不向きがあるんですね。
独学でもすんなり弾けたキーボードに対して、ギターは全然できません。
フレットを押さえる左手の形がどうにも自分に向かなく、コードチェンジができないのです。
そこで苦肉の策としてワンコードごとに区切って録音して、それをつなげてギターパートにしていました。
手動でサンプリングしてつなぎ合わせる、みたいな感じですね(笑)。
何十曲も出して、ようやく1曲使ってもらえることになり、レコーディングまで漕ぎ着けました。
しかしその曲が完成したと同時ぐらいに、そのアーティストさんが退所してしまい、その曲も日の目を見ることなくお蔵入りしてしまいました(泣)
でもその時の経験で、ギターという楽器を深く知れたと思っています。
今プラグイン音源で本物に遜色ないギターの打ち込みができるのも、そのおかげです。きっと。
